研究成果(プレスリリース)
海洋生物学科の教員・学生による研究成果
海洋生物学科では、教員・大学院生・学部生が行った研究成果を広く社会に発信しています。
研究を通じて得られた知見が、より多くの方々に届くことを目指しています。
2026年
養殖場から逃げ出したマダイは天然集団に影響していることを全国調査で確認
- 2019年から2024年にかけて、全国の主要なマダイ養殖産地周辺で天然海域に生息するマダイ集団を遺伝学的にモニタリングした
- 高知県、愛媛県、長崎県で採集された天然マダイ集団では、他地域の天然集団とは異なる遺伝的特徴が認められた
- これらの地域では、養殖場から逃げ出した養殖マダイとの交雑に起因すると考えられる遺伝的影響が相対的に強いことが示唆された
『ビジュアル詳細 サンゴ礁の世界―多面的に観る・知る・科学する―』が朝倉書店より刊行。井上准教授と藤井専任講師が執筆に参加。
- 日本サンゴ礁学会監修による、サンゴ礁を多面的に紹介するビジュアル書籍が朝倉書店より刊行される
- 生物学・生態学のみならず、地形学・水産学・環境学・地域文化までを含めた幅広い視点でサンゴ礁の世界を横断的・包括的に紹介
- 豊富な写真や図版を通じてサンゴ礁の奥深さと多様な学知の交差を実感できる構成
- 本学科の井上 菜穂子 准教授と藤井 琢磨 専任講師が執筆に参加
スケトウダラ由来タンパク質が骨格筋肥大と脂質代謝を制御することを解明
- スケトウダラ由来タンパク質(APP)が骨格筋、特に速筋線維の肥大を促進することを明らかにした
- APP摂取後90分の血中因子が筋細胞の肥大および収縮機能を向上させることを示し、その因子の一つとしてGLP-1を同定した
- 脂質オミクス解析により、APP摂取によって肝臓および骨格筋で脂質代謝の大規模なリモデリングが起こることを明らかにした
オオツノヒラムシの繁殖生態とフグ毒の動態に及ぼす水温の影響
- オオツノヒラムシの産卵活動は大潮の時期に活発になり、すべての産卵は夜間に行われ た。
- 孵化率は水温に依存し、16°C 以上では100%だが14°C で20%に低下、12°C ではふ化しな かった。
- 20°C の高水温で産卵された卵板は、12°C で産卵されたものと比較して、テトロドトキシ ンの濃度が有意に高かった。
月刊アクアネット1月号において、間野伸宏准教授が「養殖魚へのビタミンC高濃度投与法」を寄稿
- 夏季の高水温や魚病被害に悩む養殖現場に向けて、高濃度ビタミンC投与法の考え方を解説した
- 経口投与によって魚の健常性やストレス耐性を高める研究の背景と意義を整理した
- 月刊アクアネット2026年1月号に掲載され、実務者向けにわかりやすく紹介された
海洋食物網におけるフグ毒を保有するオオツノヒラムシの栄養的役割
- 安定同位体比分析により、野生のオオツノヒラムシがイシダタミなどの巻貝やヒザラガイ 類を主な餌としていることを特定しました。
- 無毒な餌のみを長期間与えて飼育したヒラムシの個体からも高濃度の毒が検出され、餌の 毒性の有無に関わらず体内に毒を蓄積できることが判明しました。
- 毒の起源は単純な生物濃縮ではなく、共生細菌が関与する内部プロセスや、餌の成分を原 料とした体内での合成・変換の可能性が示唆されました。
2025年
日本農芸化学会 和文誌「化学と生物」に寄稿
- 質量分析を応用した脂質イメージングの進化と解析技術の最前線を総説としてまとめた
- 海洋生物や食品研究で有効な分子局在解析の考え方と応用例を紹介した
- 日本農芸化学会の和文誌「化学と生物」2025年11月号「今日の話題」に掲載された
天然有機化合物の立体配置を微量試料から決定可能な分析手法を開発
- 天然物の末端構造を分析可能な断片分子に構造変換する化学反応条件を確立した
- 構造決定に必要な4種類の立体異性体を効率的に合成し、LC-MSによる一斉分離を実現した
- 海洋由来の糸状菌から単離した微量天然物カプスラクトンに本手法を適用し、有用性を実証した
日本各地のオオツノヒラムシからフグ毒関連成分を検出
- 本州の5 つの地点(宮城県、石川県、茨城県、千葉県、静岡県)で採取したすべての オオツノヒラムシPlanocera multitentaculata からテトロドトキシン(TTX)と主要な関 連成分(5,6,11-trideoxyTTX、monodeoxyTTXs、dideoxyTTXs、11-norTTX-6(S)-ol)を 検出した。
- 採取地域に関わらず、TTX と主要な関連成分は共通した毒組成比を示した。
- オオツノヒラムシが日本列島全域でフグ類の毒化に関与する可能性を強く示した。
X連鎖潜性遺伝を示すヒラメの眼位・体色異常
- 養殖ヒラメで、右眼の移動異常と無眼側着色を伴う形態異常が特定家系に集中して発生した
- ゲノムワイド関連解析により、性染色体である第3染色体上に原因領域を特定した
- 異常個体はすべてXX型であり、X連鎖潜性遺伝であることを証明した
魚の免疫が教えてくれたIgM抗体と腸内環境の知られざる関係
- ニジマスをモデルに、分泌型IgMが腸内細菌叢の恒常性維持と代謝調節に関与することを示した
- IgMを欠損させると腸内細菌の侵入、組織障害、体重減少、代謝産物の変化が生じることを明らかにした
- 実験的腸炎では菌血症と敗血症性ショックによる高い死亡率が確認され、sIgMの保護機能が示された
クロマグロの若魚期初期における高い産熱能力が体温形成に寄与していることを発見
- クロマグロでは若魚期初期に産熱能力が発達し、体温形成の初期段階に重要であることを示した
- 遊泳中の代謝速度、血合筋重量、心室重量がこの時期に特異的に増加し、高い産熱能力を裏づけた
- マグロ類の内温性発達と進化過程を考えるうえで重要な新知見となった
サケの産卵時における心拍変動の性差を発見
- サケの産卵時の心拍変動に明確な性差があることを発見し、メスは産卵後に心拍数が上 昇、オスは低下するという正反対のパターンを示すことが判明
- ブレイクポイント解析により、メスは産卵21 分前から心拍変動が増大し始めるのに対し、 オスは産卵直前まで安定していることを定量的に証明
- 副交感神経が産卵時の心停止を引き起こす一方、交感神経も心拍リズム調整に重要な役割 を果たしていることを薬理実験の再解析により解明
日本産二枚貝7種/亜種におけるテトロドトキシンの組成
- 日本沿岸で採取された7 種類の二枚貝を分析した結果、イタヤガイ類からテトロドトキ シン(TTX)が検出された。
- LC-MS を用いた定性分析では、非常に高いTTX レベルを有するアカザラガイの1 個体を 除いて、他の二枚貝試料からは5,6,11-trideoxyTTX は検出されなかった。
- 2022 年11 月に採取されたアカザラガイの消化管内容物からオオツノヒラムシのDNA 断 片が検出された。
ゲノムワイドSNPタイピングにおける皮膚粘液由来DNAの有用性評価
- 皮膚粘液DNA を用いた非侵襲的なSNP タイピング技術を開発
- MIG-seq により一般的な組織から抽出されたDNA と同等のSNP 情報を取得可能であるこ とを実証
- フィールド試験においても実用性を確認し、養殖現場での応用が期待される
2024年
ゲノミクス解析による養殖マダイの家魚化過程の解明
- マダイの染色体レベルの参照ゲノム配列をロングリードシークエンスにより構築した。
- 染色体上の一塩基多型(SNP)を使い遺伝的多様度を調べ、養殖集団の遺伝的多様性が 顕著に低下していることを明らかとした。
- SNP により集団遺伝構造を調べ、養殖場によって遺伝集団が独立していることを明らか とした。
トラフグ属仔魚におけるフグ毒TTX保有細胞の表皮分布
- トラフグ属のクサフグおよびトラフグ仔魚のフグ毒テトロドトキシン(TTX)保有細胞の 局在を特定しました。
- TTX 保有細胞は成魚で報告されていた細胞とは異なる可能性があり、その細胞が表皮に 散在していることを特定しました。
- 親から子にTTX が受け渡されるメカニズム特定の糸口になることが期待されます。
サケ稚魚がコスパよく泳ぐには? ―水温と体サイズに応じた遊泳能力の変化―
- サケ稚魚の遊泳効率は水温と体サイズに強く依存し、13℃以下で効率よく泳げることを示した
- 体サイズの増加に伴って臨界遊泳速度が上昇し、北上回遊を支える生理特性が明らかになった
- 呼吸代謝実験により、回遊初期の生残や分布を考えるうえで重要な基礎知見を与えた
琉球列島のフグ毒保有魚の毒化にツノヒラムシ属ヒラムシが関与する
- 有毒ツノヒラムシ種のTTX 類の組成は互いに類似していたが、無毒ツノヒラムシ種から はTTX 類は検出されなかった。
- TTX 類の組成の違いはミトコンドリアゲノム配列にもとづく系統関係を反映した。
- 無毒クサフグにオオツノヒラムシの卵板を摂餌させて毒化させると、沖縄本島のクサフグ 稚魚で観察されるTTX 類の組成が再現された
長期にわたるPITタグシステムを用いたニホンザリガニの移動パターンの解明
- ニホンザリガニの移動パターンが初めて長期的に追跡され、季節性と体サイズ依存性が明 らかになった
- ニホンザリガニは主に上流に移動し、その移動距離は体サイズに応じて増加した
- ニホンザリガニの総移動範囲は約69m で、上流方向に最大47.4m、下流方向に21.6m 移動 した
サケは体の大きい個体を好む
- サケのオスが行う求愛行動は,メスの産卵が近づくにつれて変化することが示唆された.
- サケは雌雄ともに体サイズの大きい個体を好んでいることが示唆された.
- 雌雄の体サイズが近いペアで求愛時の距離が最も近づき,サイズ型同類交配の可能性が示唆された.
質量分析イメージングによるサンゴ枝に共生する微細藻類の分子局在の評価
- 硬い骨格を有する成体サンゴ組織の質量分析イメージング用凍結切片作製に成功した。
- 質量分析イメージングによる代謝物の可視化によって、サンゴと褐虫藻における特異的 な代謝物の局在が検出された。
- サンゴ枝の触手や表層部だけでなく、軸柱にも褐虫藻が生息していることを明らかにし た。
2023年
真骨魚類における抗原特異的抗体の産生応答活性化部位やメカニズムを解明
- 感染や抗原刺激の際に、抗原の捕捉の場として知られる脾臓のメラノマクロファージ センター(MMC)において、B 細胞とヘルパーT 細胞が活発に増殖することを発見
- MMC において、抗原に特異的なB 細胞の増殖、AID 発現、親和性成熟といった「胚 中心」に特徴的な反応が起こることを発見
- 最も初めに現れた脊椎動物である魚類が、胚中心に類似した構造を形成し、抗原に特 異的な抗体の産生を行っていることを明らかにした。
シャコガイはリンのない膜脂質を褐虫藻から借りて利用する
- ヒメジャコガイの組織に褐虫藻特有の膜脂質DGCC が分布することを発見
- シャコガイは褐虫藻からDGCC を受け取り自らの膜脂質に変換・利用する
- リンや窒素が少ないサンゴ礁でシャコガイが繁栄するメカニズム解明に期待
養殖ヒラメに偽オスが存在することを証明した
- ヒラメはオスよりもメスの方が高成長を示すことから、メスのみを養殖する全雌生産が 求められており、遺伝的性判別技術の開発が急務とされている。
- 性染色体上の一塩基多型(SNP)を使い遺伝構造を調べると、遺伝的性別を明らかにで きることがわかった。
- 同SNP を用いて養殖ヒラメの遺伝的雌雄判別を実施し、性転換した偽オス個体(遺伝的 性別=XX、表現型=オス)が存在することを証明した。
日本産ヤツバカワリギンチャク上科における1新科1新属4新種の発表
- 主に深海に生息するイソギンチャク目の一群、ヤツバカワリギンチャク上科 Actinernoidea が日本近海に11 種分布することを明らかにした。この種多様性は世界的 に類をみない高さである。
- 全国の水族館施設の協力等によって10 年以上もの歳月をかけて多数の標本が収集された ことで、同上科の分類体系が大きく見直されると同時に、1 新科1 新属4 新種が記載され た。
- 「科」レベルでの新分類群の設立は珍しく、大きな研究成果。
養殖マダイの尾鰭の形と細菌叢
- 養殖マダイの尾鰭は天然魚と比べると黒ずみ、辺縁部が欠けている個体(欠損個体)が多 く見られるが、その一方で尾鰭の形が綺麗に保たれている個体(正常個体)も存在する。
- 欠損個体の尾鰭には細菌感染の特徴が見られたことから、尾鰭末端の欠損は何らかの細菌 が関与すると予想された。
- 欠損個体と正常個体のそれぞれの尾鰭の細菌叢をハイスループットシークエンサーによ るメタゲノム解析により属レベルで特定するとともに、16S rRNA 遺伝子クローンライブ ラリ法で種の特定を試みた。
新規な捕食者が誘導するネッタイツメガエル幼生の脳内ヘモグロビンと生理的変化
- 新規捕食者であるエゾサンショウウオ幼生への暴露に対し、ネッタイツメガエル幼生は尾部伸長ではなく短時間の非線形な形態変化を示した
- 捕食者暴露6時間後の脳では、フリーラジカルやスーパーオキシドジスムターゼ、糖代謝関連因子の変動が確認された
- 脳内ヘモグロビンの集積と代謝制御を通じて、新規捕食者ストレスに適応する可能性が示唆された
フグ類におけるTTX類の組成の地域差とその起源
- 日本各地で採取されたフグ類稚魚は5,6,11-trideoxyTTX よりもTTX を高濃度に保有して いた。
- フグ類稚魚の消化管内容物からオオツノヒラムシのCOI 遺伝子が検出された。
- 毒化させたフグ類稚魚はTDT よりもTTX を2 倍以上多く保有した。
世界初、サンゴの黒帯病の決定因子を解明
- 黒帯病を構成する微生物マットの組成と局在パターンが、病原性の違いを説明できることを示した
- 和田直久氏、間野伸宏准教授、台湾中央研究院による共同研究成果として発表された
- 本成果はJST Science Portal Asia Pacificでも紹介され、サンゴ病研究の重要な進展として注目された
産卵に参加しているクサフグにおけるTTX類の濃度
- クサフグ産卵個体群のTTX 類の濃度には地域差が認められ、その局在は雌雄差が顕著で あった
- クサフグのオスはTTX を皮膚と肝臓に、5,6,11-trideoxyTTX(TDT)を皮膚に多く蓄積し ていたのに対し、メスはTTX とTDT を卵巣と皮膚に多く蓄積していた
- 全身のTTX/TDT 比は、オスで2 前後、メスで1 強であった。
サンゴの卵・精子におけるユニークな脂質分布を可視化
- 石垣島近海に広く生息するミドリイシサンゴAcropora tenuis の卵・精子における特徴 的な脂質組成を明らかにした。
- サンゴを人工的に産卵させ、放出されたバンドルをそのまま切片化し、質量分析イメージ ングの手法を用いて脂質の局在を解析することに成功した。
- 精子におけるエイコサペンタエン酸含有脂質の特徴的な脂質分布を明らかにした。
イタヤガイ類はフグ毒TTXを保有しやすい
- イタヤガイ類がTTX を保有しやすいことが分かった
- アカザラガイ類はEFSA が定める出荷規制基準値を超える高濃度の個体が確認された
- 三陸沿岸のアカザラガイのTTX 濃度は春から夏頃にかけて減少した
2022年
日本沿岸域に形態が違う2タイプのカマイルカ集団が生息していることを遺伝学的に立証
- 日本沿岸のカマイルカには遺伝的に明瞭に異なる2集団が存在することを示した
- 一方の集団は日本海に偏在し、他方は太平洋から日本海に広く分布していた
- 形態差だけで語られてきた2タイプが、進化的にも異なる集団であることを立証した
オオツノヒラムシは保有するフグ毒の役割を性成熟に伴い変化させている
- オオツノヒラムシでは性成熟に伴ってTTX類の局在が大きく変化した
- 未成熟期のTTXは主に捕食に、成熟後は卵保護に関与すると考えられた
- フグ毒の生態学的役割が発育段階によって切り替わることを示した
半野生魚の幼魚は養殖魚に比べて代謝率が高い
- サクラマス幼魚の安静時代謝と最大代謝は半野生魚の方が高かった
- 半野生魚は最大遊泳効率となる速度も高く、運動性能に優れていた
- 放流後に半野生魚の生残率が高い理由を代謝面から説明する手がかりを示した
共同研究の成果がNature Chemistryに掲載されました
- 植物共生細菌から新規細胞毒性化合物 janustatin を発見した
- ゲノム情報、計算化学、全合成を組み合わせて絶対立体配置を決定した
- 強力な遅効性細胞毒性を示す新規天然物としてその特性を明らかにした
オオツノヒラムシに含まれるフグ毒関連成分を同定
- オオツノヒラムシとその卵から複数のフグ毒関連成分を同定した
- 同海域のクサフグと極めて類似した毒組成が見られた
- 捕食-被食関係を介したフグ毒移行を支持する結果となった
メダカを海水に順応させると精子が海水中で動くようになる
- 海棲メダカは海水中でも産卵・受精できることを確認した
- 淡水飼育個体の精子は海水で動かないが、海水順応で運動能を獲得した
- 海水中での精子運動は遺伝固定ではなく表現型可塑性である可能性が示された
成長ホルモン遺伝子組み換えアマゴの母系遺伝で起こるミトコンドリアND1の新規な遺伝子変異
- GH遺伝子組換えアマゴでミトコンドリアND1に新規変異が生じていた
- 変異は母系由来ラインで受け継がれ、NAD+/NADH比やROS量の変化と関連した
- 成長ホルモン遺伝子導入がエネルギー生産系に影響しうることを示した
各種飼育条件下におけるヒラメ粘膜組織中のヘモグロビンβ遺伝子発現の変化を解析
- ヒラメ粘膜組織中のヘモグロビンβ遺伝子発現を各種飼育条件下で解析した
- 昇温ストレスでは鰓で低下し、感染初期や免疫賦活剤投与では皮膚で上昇した
- 粘膜組織中のヘモグロビンβが魚の健康指標となる可能性を示した
オキナワフグおよびツムギハゼ稚魚のテトロドトキシン保有量と類縁化合物組成は種間および個体群間で異なる
- オキナワフグとツムギハゼ稚魚はTTXと5,6,11-trideoxyTTXを保有していた
- 毒量と類縁化合物組成は種間だけでなく採集地の個体群間でも大きく異なった
- 両種で異なる餌生物や蓄積機構が働く可能性が示された
マダイの主要組織適合遺伝子複合体(MHC)多様性はマダイイリドウイルス病の感受性と関連している
- マダイのMHC IIβ多様性とマダイイリドウイルス病感受性の関連を解析した
- ペプチド結合溝の性質が耐病性と関係することを示した
- RSIVD耐病性育種に利用できる分子指標候補を提示した
魚肉タンパク質摂餌はAkt/mTORシグナル伝達経路を介した骨格筋肥大を誘発する
- 魚肉タンパク質食を与えたラットで骨格筋肥大を再現する動物モデルを確立した
- 筋肥大はIGF1下流のAkt/mTORシグナル伝達経路活性化と関連していた
- ロコモティブシンドローム予防に向けた栄養学的アプローチの可能性を示した
2021年
エドワジエラ・イクタルリ感染症による河川アユ死亡を誘発する環境要因
- 2011年から2015年の多摩川調査により、河川アユのEi症発生条件を解析した
- 2012年と2013年の8月に支流域のみで死亡が発生し、水温上昇と水温日較差拡大が重なっていた
- 夏季の高水温と低水位に伴う水温日較差の拡大が、Ei症による死亡を誘発すると結論づけた
アカエイ子宮乳の成分分析と妊娠段階に伴うその変化
- アカエイ子宮乳の粗成分、タンパク質、脂肪酸組成を妊娠段階ごとに解析した
- 妊娠中期の子宮乳は特に濃くなり、急成長する胎仔を支える栄養と機能性物質が豊富だった
- 子宮乳が胎仔の成長、呼吸補助、抗菌防御に関わる可能性を示した
不運動が引き起こす骨格筋の脂質蓄積メカニズムの解明
- ラット廃用性筋萎縮モデルを用いて、筋萎縮時の脂質代謝変化を解析した
- 不運動によって中性脂質が蓄積し、脂質分解酵素の発現とアラキドン酸代謝が変化した
- 筋萎縮の予防・回復に向けた脂質代謝制御の重要性を示した
海産二枚貝類のフグ毒による毒化には有毒ツノヒラムシ類の幼生が関与している
- アカザラガイの中腸腺から高濃度のテトロドトキシンが検出され、毒化原因を追跡した
- 二枚貝消化管内容物から有毒ツノヒラムシのCOI遺伝子が検出され、幼生の関与が示された
- ムラサキイガイの飼育実験でも有毒ヒラムシ幼生の吸入による毒化が再現された
北関東地域で分離された伝染性造血器壊死症ウイルス(IHNV)の遺伝的系統の変遷
- 1981年から2015年に北関東地域で分離されたIHNV 72株の分子系統解析を行った
- 既知のJS、JN系統に加え、新たな北関東系統JnkとそのA・Bクラスを見出した
- 1980年代から2000年代以降にかけて優占系統が移り変わってきたことを明らかにした
マダイの体色異常(透明化)を引き起こす原因遺伝子変異を特定した
- マダイ稚魚の透明化形質について連鎖解析と関連解析を行い、原因遺伝子を探索した
- duoxa遺伝子の1塩基置換が透明化形質と完全連鎖し、甲状腺ホルモン合成異常に関与すると示された
- 透明化因子を親魚選抜で排除できるようになり、種苗生産の歩留まり改善が期待される
高濃度アスコルビン酸を経口投与したヒラメ皮膚粘液中で増加する免疫因子を特定
- 高濃度アスコルビン酸の経口投与によりヒラメ皮膚粘液中で増加する免疫関連タンパク質を特定した
- 皮膚組織では抗菌活性が報告されるヘモグロビンβの発現上昇が確認された
- 魚類粘膜免疫を活性化する飼料設計や健康評価マーカー開発につながる成果である
約半世紀にわたる成長選抜育種により養殖マダイではどのような遺伝子が固定されてきたのか
- 養殖マダイと天然集団を比較し、長期の成長選抜育種で影響を受けた遺伝子を探索した
- 成長ホルモン、IGF-I、αアクチン、甲状腺ホルモン受容体βで選抜の痕跡が検出された
- 長年の育種が成長関連遺伝子多型の固定化を進めてきたことを示した
遊泳しているマスの脳内から神経細胞活動を無線で計測する手法を開発
- 遊泳するサケ科魚類の脳内から無線で神経細胞活動を記録する手法を開発した
- 防水化した小型ニューロ・ロガーにより、水中を自由遊泳する個体から終脳活動を計測できた
- 頭が向く方向に応答する神経細胞を見出し、魚類のナビゲーション研究を前進させた
吸盤亜目ヒラムシProsthiostomum trilineatumに、高濃度のフグ毒が含まれていることを発見
- 吸盤亜目ヒラムシ *Prosthiostomum trilineatum* から高濃度のテトロドトキシンと関連化合物を初めて検出した
- これまで無吸盤亜目に偏ると考えられていたフグ毒保有ヒラムシの分布を大きく広げた
- ヒラムシ類におけるフグ毒分布と起源を再検討する必要性を示した
2020年
イルカの血清アルブミンは定説では説明できない抗酸化能の高さを示す
- バンドウイルカの血清アルブミンは主要抗酸化残基の置換にもかかわらず高い抗酸化能を示した
- イルカのアルブミンではジスルフィド結合の不安定化が高いチオール活性に関与すると示唆された
- 海生哺乳類の潜水適応と酸化ストレス防御を理解する手がかりとなる
神奈川県に生息する在来ヤマメ・アマゴ個体群の遺伝学的および形態学的特徴
- 神奈川県内のヤマメ・アマゴ個体群を形態とミトコンドリアDNAの両面から解析
- 相模川水系と酒匂川水系で中間的形態をもつ個体と6つのハプロタイプを確認
- 地域個体群の遺伝的多様性低下と保全の必要性を示した
養殖マダイ種苗のミオスタチン遺伝子変異と成長
- 養殖マダイ種苗のミオスタチン遺伝子に成長と関連する多型を発見
- エキソン3上の一塩基多型と特定ハプロタイプの組み合わせが高成長個体で高頻度に見られた
- マダイ育種におけるマーカーアシスト選抜の候補を提示した
飼育下アンティルマナティの糞便内細菌叢
- 国内飼育下アンティルマナティの糞便内細菌叢を明らかにした
- セルロース分解能をもつ細菌群が多く検出され、草食性への適応が示唆された
- 野生下フロリダマナティより細菌叢が多様で、飼育環境の影響が示唆された
無吸盤亜目ヒラムシ類におけるフグ毒の分類学的分布
- 葉山沿岸で採取した無吸盤亜目ヒラムシ類の系統関係とフグ毒保有の有無を比較した
- フグ毒を保有していたのはツノヒラムシ属の特定系統に限られていた
- フグ毒保有に必要な共通遺伝基盤の存在を示唆した
魚肉の新規鮮度評価手法の確立と介護食への応用
- 魚肉切り身の品質評価に使える新しいペプチド指標を探索
- ホルムアルデヒド蓄積とプロテアーゼ軟化を質量分析イメージングで可視化
- 介護食や冷凍魚の品質管理への応用可能性を示した
フグ毒保有魚は、有毒ヒラムシの幼生を摂餌して毒化する
- 石垣島・西表島で採取したフグ毒保有魚稚魚の消化管内容物から有毒ヒラムシ由来DNAを検出
- 周辺海水からも有毒ヒラムシ由来DNAを検出し、幼生供給を示唆
- フグ毒保有魚間で毒が循環するTTXループの存在を支持した
沖縄県石垣島産Symploca属海洋シアノバクテリアから新規化合物を発見
- 石垣島産シアノバクテリアから新規鎖状ペプチド heptavalinamide A を発見
- 特殊アミノ酸 N,N-ジメチルバリンのD体・L体識別に高感度LC-MS法を開発
- 海洋天然物探索と創薬研究に資する新しい分析手法を示した
有毒ヒラムシ2種のフグ毒保有量の違い
- 葉山に生息する有毒ヒラムシ2種の資源量とTTX保有量を比較
- オオツノヒラムシはツノヒラムシより大型で個体あたり毒量も多いことを確認
- フグの毒化に対するオオツノヒラムシの寄与が特に大きいことを示した
日本産ムツ属魚類3種を判別可能なPCR-RFLP分析法
- 日本列島周辺海域のムツ属魚類3種を判別可能なPCR-RFLP法を開発した
- 3種のcytochrome b遺伝子配列の違いを検出し、高確率で種同定できた
- 既報の16S rRNA遺伝子配列にもとづく手法と組み合わせることで誤判定を回避できた
- 本手法により与那国島近海で漁獲されたムツ属魚類を種判別できた
サンゴ礁の強烈な紫外線にさらされるシャコガイの巧みな日焼け防止メカニズム
- シャコガイが10種以上のマイコスポリンアミノ酸を保有することを確認
- 日焼け止め物質の局在をUV顕微鏡と質量分析イメージングで可視化
- 組織表層と内部で異なるサンスクリーン物質を使い分けている可能性を示した
2019年
養殖が盛んな愛媛県宇和島周辺海域には養殖生簀から逃げ出した野良マダイがたくさん生息し天然マダイと交雑もしている
- 宇和島海域で天然採集されたマダイの中に高頻度で養殖由来個体が含まれることを確認
- 天然魚と養殖魚の交雑個体の存在も示唆
- 養殖魚の逸出が天然集団に与える遺伝的影響を示した
マダイの体色異常形質を識別可能な一塩基多型DNAマーカーの開発とマッピング
- 透明化する体色異常形質に関連するSNPマーカーを開発
- 異常形質関連SNPをマダイ連鎖群4にマッピング
- 養殖親魚から有害因子を除く選抜育種への応用可能性を示した
クサフグは毒を獲得するためにヒラムシの有毒卵を食べる
- クサフグが磯で有毒ヒラムシの卵板を直接摂食する行動を確認
- 卵板から高濃度のTTXを検出し、DNA解析でオオツノヒラムシ由来と同定
- 産卵前後のクサフグ毒化機構の重要な一端を示した
深海熱水噴出域および非熱水域に生息する無脊椎動物のタウリン関連化合物
- 熱水域・非熱水域に生息する無脊椎動物のタウリン関連化合物量を比較
- 硫化水素濃度と化合物量が単純には対応しないことを示した
- タウリン関連化合物の代謝や無毒化機構が分類群ごとに異なる可能性を示した
マダイイリドウイルス病に耐性を持つ養殖マダイ系統を開発した
- マーカーアシスト選抜と家系選抜を組み合わせてRSIVD耐性系統を開発
- 耐性系統は一般的な養殖集団より高い生残率を示した
- 耐性アリルが優性に働く可能性を示し実用的な育種に道を開いた
カワウと種苗放流アユの季節的な栄養関係
- カワウと種苗放流アユの「食う-食われる」関係を多元的に解析
- 配合飼料から放流アユ、カワウへとつながる人工物起源の食物連鎖を実証
- カワウ個体数の回復を支えた要因の一端を示した
アフリカのムツ属魚類と日本のムツは別種
- 日本近海のムツ属3種とアフリカ産ムツ属魚類のCOI配列を比較
- アフリカ産個体群は日本のムツ Scombrops boops とは大きく異なることを確認
- アフリカ産個体群の種名をScombrops dubiusに戻す必要性を示した
質量分析イメージングを用いた魚肉タンパク質摂餌ラットの骨格筋脂質解析
- 魚肉タンパク質の摂取でラットの腓腹筋重量と筋線維径が増加
- 質量分析イメージングで骨格筋内の局所的な脂質変化を可視化
- 遅筋・速筋の両方で魚肉食による筋肥大効果を示した
2018年
飼育環境の違いはイルカの腸内細菌叢の構成を変化させる
- 複数施設で飼育されるバンドウイルカの腸内細菌叢を比較解析
- 餌内容や飼育形態の違いが菌叢構成に影響する可能性を示した
- イルカの健康管理に腸内環境の視点が重要であることを示した
河川のアユ死亡魚から分離された高病原性Aeromonas veronii biovar sobria
- 多摩川支流域で発生したアユ大量死から原因菌を分離・同定
- 分離菌はAeromonas veronii biovar sobriaで高い病原性を示した
- 過去の分離株とは異なる系統であることを明らかにした
クサフグはヒラムシを食べて効果的に毒化する
- クサフグ稚魚と若魚が有毒ヒラムシを摂食して毒化することを実証
- オオツノヒラムシが生活史を通じてフグ毒供給源になる可能性を示した
- フグ毒の食物連鎖的移行メカニズムの理解を前進させた
血中低分子代謝物質の網羅解析によりイルカの代謝の特徴をあぶり出す
- バンドウイルカ血漿のメタボロームを網羅解析しイヌと比較
- イルカでは骨格筋代謝や脂質利用への依存の高さが示唆された
- 海生哺乳類特有の代謝特性を低分子代謝物から可視化した
坐り速度および活性化エネルギーによる冷凍すり身の品質評価
- 冷凍すり身の坐り反応を食品工学的に解析して品質評価指標を検討
- 坐り速度よりも活性化エネルギーが等級差をよく反映した
- すり身品質を客観的に比較する新たな指標を提示した
タグの2%ルールはさまざまなサイズの魚に適応できるのか?
- バイオロギングにおけるタグの2%ルールの適用範囲を検証
- さまざまなサイズの魚へのタグ装着の影響を評価
- 魚類バイオロギング研究の方法論的改善に貢献
イルカは潜水時にノルアドレナリンを分泌して末梢血管を収縮させ酸素を節約する
- イルカが潜水時にノルアドレナリンを分泌して末梢血管を収縮させ酸素を節約することを発見
- 鯨類の潜水反応における交感神経系の役割を解明
- 海洋哺乳類の潜水生理学の理解に貢献
母親由来の毒がフグの赤ちゃんを守る!
- 野生親魚由来の仔魚は有毒で、養殖無毒親魚由来の仔魚は無毒だった
- フグ毒は有毒仔魚の体表に局在し捕食者に対する防御に働いた
- 母親由来のテトロドトキシンが仔魚生存に寄与することを実証した
第3のムツを発見!
- 耳石重量とmtDNA解析によりムツ属の未記載種を検出
- ムツとクロムツに加えて第3の系統が存在することを示した
- 日本近海のムツ属魚類の種組成の見直しにつながる成果
鯨類だけが作る新しい水チャネルの発見
- 鯨類特有の新しい水チャネル(アクアポリン)を発見
- 海洋哺乳類の水分代謝の独自メカニズムを解明
- 鯨類の海洋適応における分子進化の理解に貢献
サケ雄は雌の大きさに応じて精子量を配分する
- サケ雄が雌の大きさに応じて精子量を配分することを発見
- サケの精子配分戦略における雌の体サイズの影響を解明
- 魚類の繁殖戦略の理解に新たな知見を提供
イルカは寒い時期になると代謝を下げて脂肪を貯めしのぐ
- 気候帯の異なる2施設のバンドウイルカで甲状腺ホルモンと体温を比較
- 寒冷期には甲状腺ホルモンと体温が低下し代謝抑制が示唆された
- イルカが脂肪蓄積などで寒さをしのぐ季節適応戦略を示した
Coral Disease in Japan
- 日本で報告されてきたサンゴの病気研究を包括的に整理した総説
- 行政調査と研究者による報告を区分して国内の知見を体系化
- 日本のサンゴ疾病研究における情報不足と今後の課題を明確にした
琉球列島で採取したフグ毒保有ヒラムシ
- 沖縄本島周辺で採取したヒラムシから多量のフグ毒を検出
- 形態観察と分子系統解析からPlanocera hedaに近いことを確認
- フグ毒保有ヒラムシがツノヒラムシ属とその近縁種に偏ることを示した
2017年
分子系統学的手法にもとづくヒラムシ類の系統分類
- 種々のヒラムシを形態学的特徴にもとづき分類し分子系統解析の結果と比較した
- ヒラムシ類の分子系統は形態学的特徴にもとづく系統関係の概略と一致した
- 本研究の結果はヒラムシ類を分類する際の基準になることが期待される
サクラマスの残留型は降海型に比べて速く泳ぐ精子を持っている
- 降海型に比べ残留型の精子速度・精子運動性は河川水中で高いが体腔液中では差がみられなかった
- 降海型の精子速度・精子運動性・精子寿命は河川水に比べて体腔液中で上昇した
- 産卵で不利な残留型雄は游泳速度の速い精子をつくることで繁殖の不利益さを補っていることが示唆された
オオツノヒラムシにおけるフグ毒の季節変化
- オオツノヒラムシにおけるフグ毒の濃度は産卵期とその他で違いなかった
- オオツノヒラムシ1個体あたりのフグ毒量は産卵期に多かった
- このフグ毒の量の変化はヒラムシの体重の変化に関連していた
海辺の生物も津波に「負げねぞ!」
- 海産巻貝ホソウミニナへの津波の影響を約10年間にわたり調査した
- Nature系科学誌Scientific Reportsに掲載された
- 高知大学・東北大学・国立環境研究所・日本大学・東京大学の合同研究チーム
- 津波で個体数が激減しても遺伝的多様性には大きな変化がなかったことを示した
2014年
絶食中のゾウアザラシ新生児の血糖維持機構
- カリフォルニア大学への派遣研究中にキタゾウアザラシの絶食に関する研究で成果を得た
- 授乳期直後の2〜3ヶ月にわたる絶食の後期に起こるインシュリン抵抗性の発生機構の解明を目指した
- systemic RASの活性化、筋肉中TNF-αの増加、脂肪組織中アディポネクチンの低下が関与する可能性を示した
分離源の異なる乳酸菌の胆汁耐性の多様性
- 乳酸菌Lactococcus lactis subsp. lactisの胆汁酸耐性は分離源によって異なった
- 海洋性乳酸菌は淡水魚由来およびチーズスターター由来株と比較して胆汁酸耐性が高かった
- 海産魚由来株はトラフグおよびキンギョの胆汁に対しても高い耐性を示した
ハマグリは海洋性乳酸菌の宝庫
- 茨城県鹿島灘産のハマグリ腸内容物から海洋性乳酸菌を分離した
- 分離された乳酸菌はLactobacillus属Lactococcus属およびPediococcus属に分類された
- 2010年7月と10月では乳酸菌の種構成が異なっていた
2013年
フグの赤ちゃんは母親由来のTTXによって守られている
- 捕食者はフグの仔魚をくわえると瞬時に吐き出した
- フグの仔魚が保有するTTXはごくごく微量で捕食者を死に至らしめることはできない
- フグの仔魚はその体表に母親由来のTTXを局在させることで捕食者に効果的にTTXの保有を知らせ生存率を高めている
赤潮をつくる夜光虫って良い奴、悪い奴?その役割は?
- 夜光虫は海水中よりも数十〜百万倍濃度が高い栄養塩類を細胞内に再生・蓄積している
- 夜光虫の細胞内栄養塩類含有量は、現場海水中に潜在的に存在する栄養塩類プールの大半を占めた
- プランクトン生態系内で夜光虫は栄養塩類の再生者としての役割を果たし得ることが明らかになった
トビウオの飛翔行動を直接計測することに初めて成功
- 超小型加速度計(マイクロデータロガー)をトビウオに取り付けて、その飛翔行動を室内水槽で初めて直接計測した
- 飛翔時の姿勢角度および尾鰭の振動数を詳細に記録した
- データロガーの装着位置によって姿勢角度や尾鰭の振動数に変化がないことから、トビウオは周辺環境によって飛翔行動を制御している可能性が示された
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