研究の背景
養殖魚の生産では、成長や形質の改良を目的として親魚の選抜が行われます。一方で、限られた親魚に由来する集団で継代や選抜が進むと、遺伝的多様性の低下や近親交配の進行により、形態異常などの近交弱勢が問題となる可能性があります。
遺伝的に健全な養殖集団を維持するためには、生産性の向上だけでなく、親魚候補の遺伝的背景や集団全体の多様性を評価しながら選抜を進めることが重要です。
アグリバイオ2026年6月号「次世代魚類養殖を切り拓く新たな技術」
記事の内容
本稿では、養殖魚に見られる近交弱勢として形態異常を取り上げ、養殖現場で活用できる遺伝的評価法について、実例を交えて紹介しています。
また、遺伝的多様性と養殖集団の健全性の関係について、強度の選抜を受けた集団を例に、遺伝的劣化がどのように生じるのかを解説しています。養殖魚の改良を進めながら、健全な親魚集団を維持していくための考え方を整理した内容です。
本稿は、北隆館発行のアグリバイオ2026年6月号の特集「次世代魚類養殖を切り拓く新たな技術」に掲載されました。
掲載情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記事タイトル | 養殖魚における近交弱勢と遺伝的に健全な親魚選抜 |
| 掲載誌 | アグリバイオ 2026年6月号 |
| 特集 | 次世代魚類養殖を切り拓く新たな技術 |
| 発行元 | 北隆館 |
| 発表日 | 2026年6月20日 |
| 参照先 | 北隆館 書籍ページ |
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海洋生物生理学研究室
澤山 英太郎(さわやま えいたろう)