研究の背景
一生に一度だけ繁殖するシロザケのような魚では、雄が限られた繁殖機会の中でどの雌にどれだけ精子を使うかが繁殖成功を左右します。本研究では、雄が雌の体サイズに応じて放精量を変えているかを調べました。
記事の内容
バイオロギング手法を用いて、放精時の振動時間と実際の放精量の関係を解析しました。その結果、放精時の振動時間と放精量の間には正の相関があり、振動時間から放精量を推定できることが明らかになりました。
さらに、雄ザケは雌の体サイズが大きいほど多くの精子を配分していることが示されました。このことは、雄が雌の繁殖価値を評価して精子投資量を戦略的に調整していることを意味しており、魚類の繁殖戦略研究に新たな知見をもたらしました。
論文情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 論文タイトル | Sperm allocation in relation to female size in a semelparous salmonid |
| 著者 | Yuya Makiguchi, Masaki Ichimura, Takenori Kitayama, Yuuki Kawabata, Takashi Kitagawa, Takahito Kojima, Trevor E. Pitcher |
| 掲載誌 | Royal Society Open Science 3(12), 160497 |
| 発表日 | 2016年12月14日 |
| DOI | 10.1098/rsos.160497 |
お問い合わせ
魚群行動計測学研究室 牧口 祐也(まきぐち ゆうや)