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成長ホルモン遺伝子組み換えアマゴの母系遺伝で起こるミトコンドリアND1の新規な遺伝子変異

Scientific Reports 2022年4月7日
森 司 教授 生物機能化学研究室

研究成果のポイント

  • GH遺伝子組換えアマゴでミトコンドリアND1に新規変異が生じていた
  • 変異は母系由来ラインで受け継がれ、NAD+/NADH比やROS量の変化と関連した
  • 成長ホルモン遺伝子導入がエネルギー生産系に影響しうることを示した

研究の背景

成長ホルモン(GH)遺伝子組換え魚は著しい高成長を示す一方で、代謝や生理機能への影響には未解明な点が残っていました。とくに、エネルギー産生を担うミトコンドリアDNAがどのような変化を受けるかは十分に調べられていませんでした。

研究成果

  • GH遺伝子組換えアマゴのホモ個体と、母系由来のヘミ接合体を解析したところ、非組換え個体に比べて血糖値やNAD+/NADH比が低下していた
  • これらの系統ではミトコンドリアの融合や数の増加が見られ、ミトコンドリアDNA解析によりND1領域に特徴的な変異が集中していた
  • 変異は母系ラインで受け継がれており、GH遺伝子導入がエネルギー産生系とミトコンドリアDNAの安定性に影響を及ぼす可能性が示された
  • 遺伝子組換え魚の代謝評価や遺伝的安定性を考えるうえで重要な知見となった

論文情報

項目 内容
論文タイトル A novel ND1 mitochondrial DNA mutation is maternally inherited in growth hormone transgenesis in amago salmon (Oncorhynchus masou ishikawae)
著者 Tomohiko Sato, Naoko Goto-Inoue, Masaya Kimishima, Jike Toyoharu, Ryuhei Minei, Atsushi Ogura, Hiroyuki Nagoya, Tsukasa Mori
掲載誌 Scientific Reports 12, 6720
発表日 2022年4月25日
DOI 10.1038/s41598-022-10521-4

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