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魚肉タンパク質摂餌はAkt/mTORシグナル伝達経路を介した骨格筋肥大を誘発する

Journal of Nutritional Science and Vitaminology 2022年1月20日
森笹 瑞季・井上 菜穂子 准教授 生物機能化学研究室

研究成果のポイント

  • 魚肉タンパク質食を与えたラットで骨格筋肥大を再現する動物モデルを確立した
  • 筋肥大はIGF1下流のAkt/mTORシグナル伝達経路活性化と関連していた
  • ロコモティブシンドローム予防に向けた栄養学的アプローチの可能性を示した

研究の背景

加齢に伴う筋力低下やロコモティブシンドロームの予防には、運動に加えて食事による介入も重要です。これまで魚肉タンパク質には筋量維持への有効性が示唆されていましたが、どの分子経路を介して筋肥大が起こるのかは十分に分かっていませんでした。

研究成果

本研究では、魚肉タンパク質(APP)を含む飼料をラットに与え、骨格筋肥大を再現する動物モデルを作製しました。APP食摂餌群では骨格筋量の増加に加えて、IGF1下流のAkt/mTORシグナル伝達経路が活性化していることが明らかとなりました。

この結果から、魚肉タンパク質が骨格筋タンパク質合成を促進して筋肥大を引き起こす分子メカニズムの一端が明らかになりました。本成果は、魚肉摂取による筋量維持・増強という栄養学的介入の有効性を支持する基礎データとして意義のある成果です。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Fish protein promotes skeletal muscle hypertrophy via the Akt/mTOR signaling pathways
著者 Mizuki Morisasa, Eriko Yoshida, Mina Fujitani, Keisuke Kimura, Kenji Uchida, Taro Kishida, Tsukasa Mori, Naoko Goto-Inoue
掲載誌 Journal of Nutritional Science and Vitaminology 68(1), 23-30
発表日 2022年2月
DOI 10.3177/jnsv.68.23

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生物機能化学研究室 井上 菜穂子(いのうえ なおこ)

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