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オキナワフグおよびツムギハゼ稚魚のテトロドトキシン保有量と類縁化合物組成は種間および個体群間で異なる

Toxins 2022年2月20日
伊藤 正晟 M1・糸井 史朗 教授 増殖環境学研究室

研究成果のポイント

  • オキナワフグとツムギハゼ稚魚はTTXと5,6,11-trideoxyTTXを保有していた
  • 毒量と類縁化合物組成は種間だけでなく採集地の個体群間でも大きく異なった
  • 両種で異なる餌生物や蓄積機構が働く可能性が示された

研究の背景

フグ毒TTXはフグ類だけでなく、ハゼ類を含むさまざまな海洋生物から見つかっています。しかし、同じ地域に生息する近縁な有毒魚であっても、どの程度同じようにTTX類を蓄積しているのかはよく分かっていませんでした。

研究成果

  • 石垣島と西表島で採集したオキナワフグとツムギハゼの稚魚を分析し、TTXと5,6,11-trideoxyTTXの量と組成を比較した
  • その結果、TTX類の保有量と組成は種間で異なるだけでなく、同種内でも採集地域や時期によって大きく変動した
  • 両種の消化管内容物からオオツノヒラムシのCOI遺伝子が検出された一方、検出頻度には差があり、摂餌生物や毒蓄積経路が同じではない可能性が示唆された
  • フグ毒蓄積は一様な現象ではなく、食性や体内輸送機構の違いが強く反映されることが明らかになった
オキナワフグとツムギハゼ稚魚におけるTTX蓄積メカニズムの概念図

図1: オキナワフグおよびツムギハゼ稚魚におけるTTX蓄積メカニズムの違いを示す概念図

論文情報

項目 内容
論文タイトル Local Differences in the Toxin Amount and Composition of Tetrodotoxin and Related Compounds in Pufferfish (Chelonodon patoca) and Toxic Goby (Yongeichthys criniger) Juveniles
著者 Masaaki Ito, Risako Furukawa, Shino Yasukawa, Masaya Sato, Hikaru Oyama, Taiki Okabe, Rei Suo, Haruo Sugita, Tomohiro Takatani, Osamu Arakawa, Masaatsu Adachi, Toshio Nishikawa, Shiro Itoi
掲載誌 Toxins 14(2), 150
発表日 2022年2月18日
DOI 10.3390/toxins14020150

お問い合わせ

増殖環境学研究室 糸井 史朗(いとい しろう)

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