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半野生魚の幼魚は養殖魚に比べて代謝率が高い

Comparative Biochemistry and Physiology Part A: Molecular & Integrative Physiology 2022年10月17日
牧口 祐也 准教授 魚群行動計測学研究室

研究成果のポイント

  • サクラマス幼魚の安静時代謝と最大代謝は半野生魚の方が高かった
  • 半野生魚は最大遊泳効率となる速度も高く、運動性能に優れていた
  • 放流後に半野生魚の生残率が高い理由を代謝面から説明する手がかりを示した

研究の背景

放流事業に用いられる養殖魚は、野外に放した後の生残率が低いことが課題です。近年は、養殖魚より野外適応力が高いとされる半野生魚に注目が集まっていますが、その生理学的な優位性は十分に検証されていませんでした。

研究成果

  • サクラマス幼魚を対象に、半野生魚と養殖魚の代謝特性と遊泳能力を比較した
  • その結果、安静時代謝、最大代謝、最大遊泳効率となる速度はいずれも半野生魚で高かった
  • 一方で、遊泳速度に対する酸素消費の変化から、半野生魚はより高い運動能力を持つことが示された
  • 半野生魚の高い代謝能力は、放流後に養殖魚よりも高い生残率を示す一因である可能性がある
天然魚を捕獲した場所と周辺地図

図1: 天然魚を捕獲した場所(黒丸)と周辺の地図

溶存酸素量と遊泳速度の関係

図2: 溶存酸素量と遊泳速度の関係

論文情報

項目 内容
論文タイトル Juvenile semi-wild fish have a higher metabolic rate than farmed fish
著者 Yuya Makiguchi, Jun Kochi, Yuki Ishii, Masaru Yagisawa, Masato Sato
掲載誌 Comparative Biochemistry and Physiology Part A: Molecular & Integrative Physiology 275, 111328
発表日 2022年10月11日
DOI 10.1016/j.cbpa.2022.111328

お問い合わせ

魚群行動計測学研究室 牧口 祐也(まきぐち ゆうや)

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