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マダイの体色異常(透明化)を引き起こす原因遺伝子変異を特定した

Heredity 2021年6月28日
澤山 英太郎 専任講師 海洋生物生理学研究室

研究成果のポイント

  • マダイ稚魚の透明化形質について連鎖解析と関連解析を行い、原因遺伝子を探索した
  • duoxa遺伝子の1塩基置換が透明化形質と完全連鎖し、甲状腺ホルモン合成異常に関与すると示された
  • 透明化因子を親魚選抜で排除できるようになり、種苗生産の歩留まり改善が期待される

研究の背景

養殖マダイでは近親交配の進行により、劣性有害遺伝子が顕在化し、体色異常などの遺伝的形態異常が問題になります。透明化形質は稚魚の生産効率を低下させるため、その原因遺伝子を特定して親魚群から排除することが求められていました。

研究成果

透明個体特異的SNPを指標に家系を作出し、ddRAD-seqによるゲノムワイド連鎖解析と候補遺伝子探索を実施した。候補遺伝子として duoxduoxa が見つかり、関連解析の結果、duoxa の非同義置換が全ての透明個体で確認された。

透明個体では甲状腺ホルモン関連異常がみられ、T4投与により体色が正常化した。さらに、ゼブラフィッシュで duoxa をノックアウトすると透明化が再現され、原因遺伝子が duoxa であることが実証された。

透明化形質の連鎖解析と候補遺伝子duoxaの検証

図1: 透明化形質の連鎖解析と候補遺伝子 *duoxa* の検証

論文情報

項目 内容
論文タイトル Identification of the causative gene of a transparent phenotype of juvenile red sea bream Pagrus major
著者 Eitaro Sawayama, Yoshihiro Handa, Koichiro Nakano, Daiki Noguchi, Motohiro Takagi, Yosuke Akiba, Shuwa Sanada, Goro Yoshizaki, Hayato Usui, Kenta Kawamoto, Miwa Suzuki, Kiyoshi Asahina
掲載誌 Heredity 127(2), 167-175
発表日 2021年6月26日
DOI 10.1038/s41437-021-00448-3

お問い合わせ

海洋生物生理学研究室 澤山 英太郎(さわやま えいたろう)

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