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ゲノムワイドSNPタイピングにおける皮膚粘液由来DNAの有用性評価

Aquaculture International 2025年3月13日
小野木 健起 B4・澤山 英太郎 准教授 海洋生物生理学研究室

研究成果のポイント

  • 皮膚粘液DNA を用いた非侵襲的なSNP タイピング技術を開発
  • MIG-seq により一般的な組織から抽出されたDNA と同等のSNP 情報を取得可能であるこ とを実証
  • フィールド試験においても実用性を確認し、養殖現場での応用が期待される

研究の背景

養殖魚のゲノム解析には数千〜数万個の一塩基多型(SNP)を用いてゲノムワイド解析を 行うことが近年のトレンドとなっています。そのためには、高品質なゲノムDNAを用いて ゲノムリシーケンスや(dd)RAD-seq 法などの手法が考案されてきました。

研究成果

本研究では、マダイを対象に、皮膚粘液から抽出したDNAを用いた非侵襲的なSNPタイピング技術を開発しました。MIG-seqによる解析の結果、皮膚粘液由来DNAから一般的な組織(鰭)から抽出されたDNAと同等のSNP情報を取得できることを実証しました(図1)。

さらに、フィールド試験においても本手法の実用性を確認しました。従来の鰭切除に代わる新たなDNA採取法として有望であり、養殖現場でのゲノムワイド解析や選抜育種において、魚体にダメージを与えない非侵襲的な遺伝情報取得が可能となる点で、大きな応用可能性が期待されます。

皮膚粘液由来DNAと尾鰭由来DNAの系統樹比較

図1: 共通 SNP を用いた系統樹解析。皮膚粘液由来 DNA と尾鰭由来 DNA の高い類似性を示す

論文情報

項目 内容
論文タイトル Skin mucus DNA with MIG-seq: a valuable combination for genome-wide SNP typing in aquaculture fish
著者 Tatsuki Onogi, Eitaro Sawayama
掲載誌 Aquaculture International 33(3), 227
発表日 2025年3月12日
DOI 10.1007/s10499-025-01903-2

お問い合わせ

海洋生物生理学研究室 澤山 英太郎(さわやま えいたろう)

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