← 研究成果一覧に戻る

分離源の異なる乳酸菌の胆汁耐性の多様性

Folia Microbiologica 2014年1月11日
糸井 史朗 准教授 増殖環境学研究室

研究成果のポイント

  • 乳酸菌Lactococcus lactis subsp. lactisの胆汁酸耐性は分離源によって異なった
  • 海洋性乳酸菌は淡水魚由来およびチーズスターター由来株と比較して胆汁酸耐性が高かった
  • 海産魚由来株はトラフグおよびキンギョの胆汁に対しても高い耐性を示した

研究の背景

乳酸菌はプロバイオティクスとして注目されています。本研究では、異なる環境から分離した乳酸菌の胆汁酸耐性を比較しました。

研究成果

乳酸菌Lactococcus lactis subsp. lactisの胆汁酸耐性は分離源によって異なることが明らかになりました。特に海洋性乳酸菌は淡水魚由来株やチーズスターター由来株と比較して胆汁酸耐性が高く、コール酸・デオキシコール酸・タウロコール酸・ウシ胆汁に対する耐性はいずれも海産魚由来株が最も高い傾向を示しました。

さらにトラフグおよびキンギョの胆汁を用いた試験でも、海産魚由来株のみが有意な生残性を示しました。これらの結果は、海洋環境に由来する乳酸菌が高い胆汁耐性を獲得していることを示しており、プロバイオティクスとしての利用可能性を支持するものです。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Variations in bile tolerance among Lactococcus lactis strains derived from different sources
著者 Shihori Takanashi, Ai Miura, Koko Abe, Junya Uchida, Shiro Itoi, Haruo Sugita
掲載誌 Folia Microbiologica 59(4), 289-293
発表日 2014年1月7日
DOI 10.1007/s12223-013-0297-8

お問い合わせ

増殖環境学研究室 糸井 史朗 准教授

現在の教員プロフィール

研究成果発表当時の肩書・所属と、現在の教員情報は異なる場合があります。