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絶食中のゾウアザラシ新生児の血糖維持機構

Journal of Experimental Biology 2014年3月14日
鈴木 美和 准教授 海洋生物生理学研究室

研究成果のポイント

  • カリフォルニア大学への派遣研究中にキタゾウアザラシの絶食に関する研究で成果を得た
  • 授乳期直後の2〜3ヶ月にわたる絶食の後期に起こるインシュリン抵抗性の発生機構の解明を目指した
  • systemic RASの活性化、筋肉中TNF-αの増加、脂肪組織中アディポネクチンの低下が関与する可能性を示した

研究の背景

キタゾウアザラシの新生児は離乳後2〜3ヶ月にわたって完全な絶食状態で生存します。この間に血糖値を維持するメカニズムとして、インシュリン抵抗性が発生することが知られていましたが、そのメカニズムは不明でした。

研究成果

カリフォルニア大学への派遣研究中に行われたキタゾウアザラシの絶食研究で成果が得られました。離乳後2〜3ヶ月にわたる絶食の後期に起こるインシュリン抵抗性の発生機構を解明することを目指しました。

絶食後期には血中レニン活性とアンギオテンシンII濃度が上昇し、筋肉中のTNF-α発現が増加するとともに脂肪組織中のアディポネクチン発現が低下することが明らかになりました。これらの全身性RAS活性化や炎症関連分子の変化が、キタゾウアザラシ新生児における血糖維持のためのインシュリン抵抗性様状態に関与する可能性が示されました。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Activation of systemic, but not local, renin-angiotensin system is associated with up-regulation of TNF-α during prolonged fasting in northern elephant seal pups
著者 Miwa Suzuki, José Pablo Vázquez-Medina, Jose A. Viscarra, José G. Soñanez-Organis, Daniel E. Crocker, Rudy M. Ortiz
掲載誌 Journal of Experimental Biology 216(17), 3215-3221
発表日 2013年9月1日
DOI 10.1242/jeb.085225

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海洋生物生理学研究室 鈴木 美和 准教授

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