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フグ毒保有魚は、有毒ヒラムシの幼生を摂餌して毒化する

Chemosphere 2020年2月17日
糸井 史朗 准教授 増殖環境学研究室

研究成果のポイント

  • 石垣島・西表島で採取したフグ毒保有魚稚魚の消化管内容物から有毒ヒラムシ由来DNAを検出
  • 周辺海水からも有毒ヒラムシ由来DNAを検出し、幼生供給を示唆
  • フグ毒保有魚間で毒が循環するTTXループの存在を支持した

研究の背景

フグ類が強力な神経毒テトロドトキシン(TTX)をどこから獲得するのかは、長く未解明な部分が残されていました。とくに、日本列島南方の島しょ域では高濃度のTTXを保有する生物が多く、稚魚段階での毒化経路を明らかにすることが重要でした。

研究成果

石垣島・西表島で採取したオキナワフグツムギハゼの稚魚は、比較的高濃度のTTXを保有していた。これら稚魚の消化管内容物を次世代シーケンスで解析したところ、有毒ヒラムシオオツノヒラムシ由来のCOI遺伝子断片が多量に検出された。

周辺海水からも同ヒラムシ由来DNAが検出され、稚魚が漂流幼生を摂餌して毒化している可能性が示された。さらに、オキナワフグの消化管内容物からはツムギハゼ由来DNAも検出され、毒をもつ生物間でTTXが循環するTTXループの存在が示唆された。

論文情報

項目 内容
論文タイトル The planocerid flatworm is a main supplier of toxin to tetrodotoxin-bearing fish juveniles
著者 Shiro Itoi, Tatsunori Sato, Mitsuki Takei, Riko Yamada, Ryuya Ogata, Hikaru Oyama, Shun Teranishi, Ayano Kishiki, Takenori Wada, Kaede Noguchi, Misato Abe, Taiki Okabe, Hiroyuki Akagi, Maho Kashitani, Rei Suo, Tomoko Koito, Tomohiro Takatani, Osamu Arakawa, Haruo Sugita
掲載誌 Chemosphere 249, 126217
発表日 2020年2月14日
DOI 10.1016/j.chemosphere.2020.126217

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増殖環境学研究室 糸井 史朗(いとい しろう)

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