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質量分析イメージングによるサンゴ枝に共生する微細藻類の分子局在の評価

Marine Biotechnology 2024年3月2日
佐々木 周大 M2・井上 菜穂子 准教授 生物機能化学研究室

研究成果のポイント

  • 硬い骨格を有する成体サンゴ組織の質量分析イメージング用凍結切片作製に成功した。
  • 質量分析イメージングによる代謝物の可視化によって、サンゴと褐虫藻における特異的 な代謝物の局在が検出された。
  • サンゴ枝の触手や表層部だけでなく、軸柱にも褐虫藻が生息していることを明らかにし た。

研究の背景

造礁サンゴは、熱帯や亜熱帯の浅い環境に生息するサンゴ礁生態系の基盤であり、サンゴ には褐虫藻として知られる渦鞭毛藻が共生している。この共生関係については広範な研究 が行われているが、サンゴにおける共生渦鞭毛藻の分布や局在に関する基本的な情報は限 られている。

研究成果

本研究では、硬い骨格を有する成体サンゴ(スギノキミドリイシ)組織の質量分析イメージング用凍結切片の作製に初めて成功しました。

質量分析イメージングを用いた代謝物の可視化により、サンゴと共生褐虫藻それぞれに特異的な代謝物の局在を検出しました。さらに、サンゴ枝の触手や表層部だけでなく、軸柱部分にも褐虫藻が生息していることを明らかにしました。

この発見は、サンゴと褐虫藻の共生関係の仕組みや、白化現象との関連を理解する上で重要な知見を提供するものです。質量分析イメージング技術のサンゴ研究への応用が今後さらに広がることが期待されます。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Assessing Molecular Localization of Symbiont Microalgae in Coral Branches Through Mass Spectrometry Imaging
著者 Shudai Sasaki, Tsukasa Mori, Hirofumi Enomoto, Sakiko Nakamura, Hideo Yokota, Hiroshi Yamashita, Naoko Goto-Inoue
掲載誌 Marine Biotechnology 26(2), 223-229
発表日 2024年1月31日
DOI 10.1007/s10126-024-10294-z

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生物機能化学研究室 井上 菜穂子(いのうえ なおこ)

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