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クサフグはヒラムシを食べて効果的に毒化する

Scientific Reports 2018年8月18日
糸井 史朗 准教授 増殖環境学研究室

研究成果のポイント

  • クサフグ稚魚と若魚が有毒ヒラムシを摂食して毒化することを実証
  • オオツノヒラムシが生活史を通じてフグ毒供給源になる可能性を示した
  • フグ毒の食物連鎖的移行メカニズムの理解を前進させた

研究の背景

フグ類は餌からフグ毒を取り込むと考えられていますが、野生個体が実際に何を食べて毒化しているのかは十分に分かっていませんでした。本研究では、小さなうちから比較的高濃度の毒を保有するクサフグを対象に、有毒ヒラムシが毒化源となるかを検証しました。

研究成果

野生のクサフグ稚魚・若魚の腸内容物からオオツノヒラムシのDNA配列を検出しました。また、無毒のクサフグ稚魚にヒラムシ幼生を、若魚にヒラムシ成体を与えると、いずれも積極的に摂食して毒化することが確認されました。

これらの結果から、オオツノヒラムシは生活史の各段階においてクサフグへのフグ毒供給源として機能する可能性が示されました。

クサフグとオオツノヒラムシの生活史と毒移行

図: クサフグの毒化に及ぼすオオツノヒラムシの影響の概念図。赤い矢印はフグ毒の移行を示す。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Including planocerid flatworms in the diet effectively toxifies the pufferfish, Takifugu niphobles
著者 Shiro Itoi, Hiroyuki Ueda, Riko Yamada, Mitsuki Takei, Tatsunori Sato, Shotaro Oshikiri, Yoshiki Wajima, Ryuya Ogata, Hikaru Oyama, Takahiro Shitto, Kazuya Okuhara, Tadasuke Tsunashima, Eitaro Sawayama, Haruo Sugita
掲載誌 Scientific Reports 8, 12302
発表日 2018年8月17日
DOI 10.1038/s41598-018-30696-z

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増殖環境学研究室 糸井 史朗(いとい しろう)

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