← 研究成果一覧に戻る

マダイの主要組織適合遺伝子複合体(MHC)多様性はマダイイリドウイルス病の感受性と関連している

Aquaculture 2022年2月16日
澤山 英太郎 准教授 海洋生物生理学研究室

研究成果のポイント

  • マダイのMHC IIβ多様性とマダイイリドウイルス病感受性の関連を解析した
  • ペプチド結合溝の性質が耐病性と関係することを示した
  • RSIVD耐病性育種に利用できる分子指標候補を提示した

研究の背景

マダイイリドウイルス病(RSIVD)は、マダイ養殖に大きな被害をもたらす重要疾病です。耐病性系統の育種が期待される一方で、免疫応答の中心を担うMHC遺伝子多様性と疾病抵抗性の関係は十分に解明されていませんでした。

研究成果

本研究では、マダイのMHC IIβ遺伝子多様性とそのペプチド結合溝の性質を解析し、RSIVD感受性との関連を調べました。その結果、特定のアリルタイプや結合溝の性質がウイルス感染後の生残性と関係することが示されました。

MHC IIβの多様性は、病原体に対する抗原提示能力の違いを通じてRSIVD耐性に影響している可能性が高いことが示唆されました。これらの知見は、耐病性マダイの選抜育種や分子マーカー開発に向けた基盤情報として活用が期待されます。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Major histocompatibility IIβ diversity and peptide-binding groove properties associated with red sea bream iridovirus resistance
著者 Eitaro Sawayama, Shiho Tanizawa, Kei Nakayama, Risa Ito, Yuri Akase, Shin-Ichi Kitamura
掲載誌 Aquaculture 561, 738038
発表日 2022年2月6日
DOI 10.1016/j.aquaculture.2022.738038

お問い合わせ

海洋生物生理学研究室 澤山 英太郎(さわやま えいたろう)

現在の教員プロフィール

研究成果発表当時の肩書・所属と、現在の教員情報は異なる場合があります。