研究の背景
マダイイリドウイルス病(RSIVD)は、マダイ養殖に大きな被害をもたらす重要疾病です。耐病性系統の育種が期待される一方で、免疫応答の中心を担うMHC遺伝子多様性と疾病抵抗性の関係は十分に解明されていませんでした。
研究成果
本研究では、マダイのMHC IIβ遺伝子多様性とそのペプチド結合溝の性質を解析し、RSIVD感受性との関連を調べました。その結果、特定のアリルタイプや結合溝の性質がウイルス感染後の生残性と関係することが示されました。
MHC IIβの多様性は、病原体に対する抗原提示能力の違いを通じてRSIVD耐性に影響している可能性が高いことが示唆されました。これらの知見は、耐病性マダイの選抜育種や分子マーカー開発に向けた基盤情報として活用が期待されます。
論文情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 論文タイトル | Major histocompatibility IIβ diversity and peptide-binding groove properties associated with red sea bream iridovirus resistance |
| 著者 | Eitaro Sawayama, Shiho Tanizawa, Kei Nakayama, Risa Ito, Yuri Akase, Shin-Ichi Kitamura |
| 掲載誌 | Aquaculture 561, 738038 |
| 発表日 | 2022年2月6日 |
| DOI | 10.1016/j.aquaculture.2022.738038 |
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海洋生物生理学研究室 澤山 英太郎(さわやま えいたろう)