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琉球列島で採取したフグ毒保有ヒラムシ

Marine Drugs 2018年1月19日
糸井 史朗 准教授 増殖環境学研究室

研究成果のポイント

  • 沖縄本島周辺で採取したヒラムシから多量のフグ毒を検出
  • 形態観察と分子系統解析からPlanocera hedaに近いことを確認
  • フグ毒保有ヒラムシがツノヒラムシ属とその近縁種に偏ることを示した

研究の背景

多岐腸類のヒラムシは海洋に広く分布する多様な分類群ですが、フグ毒を保有する種の研究例は限られていました。本研究では、フグ毒保有生物が多く知られる琉球列島に着目し、沖縄本島周辺で採取したヒラムシの分類学的位置と毒保有を調べました。

研究成果

沖縄本島周辺の水深約10 mの海底から、ツノヒラムシ属の特徴をもつヒラムシ2個体を採取しました。外部形態の観察では既報のPlanocera hedaの特徴とよく一致し、28S rRNA遺伝子を用いた分子系統解析でもツノヒラムシ属近縁群に位置することが確認されました。

採取した2個体はいずれも多量のテトロドトキシンを保有していました。これまでの知見と合わせると、フグ毒を保有するヒラムシはツノヒラムシ属とその近縁種に偏って分布していることが示唆されました。

琉球列島で採取したヒラムシの外部形態

図1: 沖縄本島周辺で採取したヒラムシ個体の外部形態。Planocera heda に近い特徴が確認された。

フグ毒保有ヒラムシの分子系統樹

図2: 28S rRNA遺伝子配列にもとづく分子系統樹。採取個体はツノヒラムシ属近縁群に位置した。

論文情報

項目 内容
論文タイトル TTX-Bearing Planocerid Flatworm (Platyhelminthes: Acotylea) in the Ryukyu Islands, Japan
著者 Hiroyuki Ueda, Shiro Itoi, Haruo Sugita
掲載誌 Marine Drugs 16(1), 37
発表日 2018年1月19日
DOI 10.3390/md16010037

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増殖環境学研究室 糸井 史朗(いとい しろう)

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