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各種飼育条件下におけるヒラメ粘膜組織中のヘモグロビンβ遺伝子発現の変化を解析

Fish & Shellfish Immunology Reports 2022年3月16日
森 美里 D3・間野 伸宏 准教授 水圏生物病理学研究室

研究成果のポイント

  • ヒラメ粘膜組織中のヘモグロビンβ遺伝子発現を各種飼育条件下で解析した
  • 昇温ストレスでは鰓で低下し、感染初期や免疫賦活剤投与では皮膚で上昇した
  • 粘膜組織中のヘモグロビンβが魚の健康指標となる可能性を示した

研究の背景

ヘモグロビンβ(Hbβ)は血液中で酸素運搬に関わる分子として知られていますが、魚類では皮膚や鰓などの粘膜組織にも発現することが分かってきました。こうした粘膜組織中のHbβが、ストレスや感染にどう応答するのかは明らかではありませんでした。

研究成果

  • 昇温ストレス、Edwardsiella piscicida 感染、免疫賦活剤投与という3条件で、ヒラメ粘膜組織中のHbβ遺伝子発現を比較した
  • 昇温ストレスでは特に鰓で発現が大きく低下し、感染初期や免疫賦活剤投与時には皮膚で有意な上昇が見られた
  • 組織内局在解析でも、各条件に応じてHbβ発現部位が変化することが確認された
  • 粘膜組織中のHbβ遺伝子発現は魚体の健康状態と相関する可能性があり、養殖現場での健康モニタリング指標として期待される
昇温ストレスに対するヒラメHbβ遺伝子発現の変化

図1: 昇温ストレス実験におけるHbβ遺伝子発現のqRT-PCR解析結果

ヒラメ粘膜組織におけるHbβ発現のISH像

図2: 鰓および表皮組織におけるHbβ発現のISH像

論文情報

項目 内容
論文タイトル Alteration of hemoglobin β gene expression in mucosal tissues of Japanese flounder, Paralichthys olivaceus, in response to heat stress, Edwardsiella piscicida infection, and immunostimulants administration
著者 Misato Mori, Yasuhiro Shibasaki, Aki Namba, Takeshi Yabu, Noriko Wada, Hajime Shiba, Hirosi Anzai, Nobuhiro Mano
掲載誌 Fish & Shellfish Immunology Reports 3, 100049
発表日 2022年1月12日
DOI 10.1016/j.fsirep.2021.100049

お問い合わせ

水圏生物病理学研究室 間野 伸宏(まの のぶひろ)

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