研究の背景
イルカやクジラは潜水時に心拍数を下げ、末梢血管を収縮させることで血流を脳と心臓に集中させ、体内の酸素を節約しています。しかし、その血管収縮を引き起こす物質はよく分かっていませんでした。
研究成果
沖縄美ら海水族館で飼育されているミナミバンドウイルカを対象に、短時間潜水時の心拍数と血中ホルモン濃度を測定しました。潜水時には心拍数の低下(徐脈)とともにノルアドレナリン濃度の上昇が認められました。
一方、アドレナリンやアンギオテンシンIIには有意な変化が見られなかったことから、潜水初期の血管収縮にノルアドレナリンが関与する可能性が示されました。
論文情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 論文タイトル | Increase in serum noradrenaline concentration by short dives with bradycardia in Indo-Pacific bottlenose dolphin Tursiops aduncus |
| 著者 | Miwa Suzuki, Mika Tomoshige, Miki Ito, Sotaro Koga, Makio Yanagisawa, Takashi Bungo, Yuya Makiguchi |
| 掲載誌 | General and Comparative Endocrinology 248, 1-4 |
| 発表日 | 2017年7月1日 |
| DOI | 10.1016/j.ygcen.2017.04.004 |
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海洋生物生理学研究室 鈴木 美和(すずき みわ)