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飼育下アンティルマナティの糞便内細菌叢

FEMS Microbiology Letters 2020年9月10日
鈴木美和 教授 海洋生物生理学研究室

研究成果のポイント

  • 国内飼育下アンティルマナティの糞便内細菌叢を明らかにした
  • セルロース分解能をもつ細菌群が多く検出され、草食性への適応が示唆された
  • 野生下フロリダマナティより細菌叢が多様で、飼育環境の影響が示唆された

研究の背景

アンティルマナティは多様な水生植物を食べる草食性海生哺乳類ですが、消化管内の細菌叢はほとんど調べられていませんでした。国内飼育下個体では陸上植物も給餌されるため、飼育環境が細菌叢に与える影響を評価することが重要でした。

研究成果

海洋博公園で飼育されるアンティルマナティ 4 個体の糞便から DNA を抽出し、16S rRNA 遺伝子の V3-V4 領域を用いて細菌叢を解析した。細菌門レベルでは Firmicutes が 80% 超を占め、他の草食動物と同様に繊維分解に適した構成が確認された。

属レベルでも Cellulosilyticum、Terrisporobacter、Ruminococcaceae 関連群など、植物飼料の分解に関わる細菌が多く検出された。野生下フロリダマナティの既報データと比較すると、飼育下個体では細菌叢組成が大きく異なり、多様性もより高く、飼育環境由来の影響が示唆された。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Fecal microbiota of captive Antillean manatee Trichechus manatus manatus
著者 Akihiko Suzuki, Keiichi Ueda, Takao Segawa, Miwa Suzuki
掲載誌 FEMS Microbiology Letters 366(11), fnz134
発表日 2019年6月18日
DOI 10.1093/femsle/fnz134

お問い合わせ

海洋生物生理学研究室 鈴木 美和(すずき みわ)

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