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鯨類だけが作る新しい水チャネルの発見

Journal of Experimental Biology 2018年4月13日
鈴木 美和 准教授 海洋生物生理学研究室

研究成果のポイント

  • 鯨類特有の新しい水チャネル(アクアポリン)を発見
  • 海洋哺乳類の水分代謝の独自メカニズムを解明
  • 鯨類の海洋適応における分子進化の理解に貢献

研究の背景

海に生息するクジラやイルカは、高塩分環境で体内の水分バランスを維持しなければなりません。本研究では、鯨類に特有の浸透圧調節機構を担う分子として、新しい水チャネルであるアクアポリンに着目しました。

記事の内容

クジラ・イルカの仲間だけがもつ新しいアクアポリン2のアイソフォームを発見しました。このアクアポリンはこれまで哺乳類では知られていなかった配列を持ち、鯨類に固有の進化的産物であることが示されました。

この新規アクアポリンはイルカの全身の細胞に発現しており、広範な生理機能を担っていると考えられます。さらに機能阻害実験では高塩分ストレスへの耐性が低下することが観察され、このアクアポリンが鯨類の海洋環境への適応を支える重要な分子である可能性が示されました。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Two isoforms of aquaporin 2 responsive to hypertonic stress in the bottlenose dolphin
著者 Miwa Suzuki, Hitomi Wakui, Takuya Itou, Takao Segawa, Yasuo Inoshima, Ken Maeda, Kiyoshi Kikuchi
掲載誌 Journal of Experimental Biology 219(8), 1249-1258
発表日 2016年4月15日
DOI 10.1242/jeb.132811

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海洋生物生理学研究室 鈴木 美和(すずき みわ)

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