研究の背景
2011年の東日本大震災による津波は沿岸生態系に甚大な影響を与えました。本研究は海岸に生息する巻貝ホソウミニナの個体群が津波からどのように回復したかを約10年間にわたり追跡調査しました。
記事の内容
本研究は高知大学・東北大学・国立環境研究所・日本大学・東京大学の合同研究チームによる成果で、海産巻貝ホソウミニナに対する津波の影響を約10年間にわたり追跡しました。仙台湾周辺の6つの干潟で震災前後のデータを比較した結果、ホソウミニナの個体数は大幅に減少した一方、遺伝的多様性は維持されていたことが明らかになりました。
この研究により、巨大津波が沿岸動物の個体群構造と遺伝的多様性に及ぼす影響が初めて長期的・定量的に示されました。本成果はNature系科学誌Scientific Reportsに掲載されました。
論文情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 論文タイトル | Ecological and genetic impact of the 2011 Tohoku Earthquake Tsunami on intertidal mud snails |
| 著者 | Osamu Miura, Gen Kanaya, Shizuko Nakai, Hajime Itoh, Satoshi Chiba, Wataru Makino, Tomohiro Nishimura, Shigeaki Kojima, Jotaro Urabe |
| 掲載誌 | Scientific Reports |
| 発表日 | 2017年3月10日 |
| DOI | 10.1038/srep44375 |
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中井 静子 助教(共同研究)