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フグ毒はフグの仲間で融通されている

Toxicon 2015年11月5日
糸井 史朗 准教授 増殖環境学研究室

研究成果のポイント

  • クサフグの腸管内からヒガンフグの卵が大量に検出された
  • 無毒のトラフグは有毒卵を食べて速やかに毒化した
  • クサフグはTTXループを介して効率的に毒化していることが示唆された

研究の背景

フグ毒テトロドトキシン(TTX)はフグの仲間の間でどのように受け渡されているのか。本研究ではフグ類間での毒の融通メカニズムを明らかにしました。

研究成果

クサフグの腸管内を調べるとヒガンフグの卵が大量に検出されました。また、無毒のトラフグにヒガンフグの有毒卵を与える実験では、トラフグが速やかに毒化することが確認されました。

有毒卵を与えたトラフグ種苗では皮膚と肝臓からTTXが検出され、フグ類間で毒が循環している可能性が支持されました。これらの結果から、クサフグは有毒卵を摂食するというTTXループを介して効率的に毒を蓄積していることが示唆されました。

フグ毒のループ図

図1: フグの仲間間でのフグ毒(TTX)の融通メカニズム。クサフグがヒガンフグの有毒卵を摂食し、TTXループを介して毒化する。

論文情報

項目 内容
論文タイトル Toxic Takifugu pardalis eggs found in Takifugu niphobles gut: Implications for TTX accumulation in the pufferfish
著者 Shiro Itoi, Ao Kozaki, Keitaro Komori, Tadasuke Tsunashima, Shunsuke Noguchi, Mitsuo Kawane, Haruo Sugita
掲載誌 Toxicon 108, 141-146
発表日 2015年10月19日
DOI 10.1016/j.toxicon.2015.10.009

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増殖環境学研究室 糸井 史朗 准教授

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