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糸井 史朗
教授(学科主任)

糸井 史朗

水産化学・化学生態学

研究内容

フグ毒として知られているテトロドトキシンは、フグやフグ毒保有生物の体内でどのような役割を担っているのか、彼らはどのように使用しているのか、化学や生態学の視点から明らかにすることに取り組んでいます。また、この毒素をもつ生物が我々の生活に及ぼす影響について、地球環境の変化(温暖化など)との関係を考える研究にも取り組んでいます。

この他、テトロドトキシンは、誰がどうやって作っているのかも明らかになっていません。この謎の多い毒素の生合成系を明らかにすることにも取り組んでいます。

高校生へのメッセージ

「毒」と聞くと、多くの人は「恐ろしいもの」、「避けるべきもの」と考えるかもしれません。しかし、海洋生物たちの世界を覗いてみると、そこには毒をあえて取り込み、使いこなし、自らの生存を有利に進めるための驚くべき知恵が詰まっています。フグたちは、自分で毒を作らず、餌生物に含まれる毒を取り込み、それを体内の特定の場所に運び、外敵から身を守るだけでなく、時には仲間とのコミュニケーションにさえ利用していることが分かってきました。この「生合成」や「体内動態」を研究することは、生命が進化の中で作り上げた最強のサバイバル・マニュアルを読み解くようなものです。化学と生物学が交差するこの学問では、まだ誰も解き明かしていない「答え」が眠っています。あなたも、その謎を解き明かす一人になってみませんか?